宮川一郎(みやがわ いちろう)
脚本家。
1925年、岐阜県飛騨市生まれ。東京大学卒業後、新東宝の企画部へ入社。
企画者として『スーパー・ジャイアンツ』シリーズを手掛けると共に、脚本も担当する。
本シリーズのメイン監督である石井輝男との親交も深く、石井の代表作『黒線地帯』の脚本も書いている。
新東宝では他に『隠密将軍と喧嘩大名』『人形佐七捕物帖 裸姫と謎の熊男』などがあるが、何と云っても中川信夫監督の傑作『地獄』が代表作であろう。
新東宝倒産後、他社でも映画脚本を手掛けるが、次第にテレビに重点を置くようになり、やがてテレビ時代劇の名手として重きをなす。中でも現在も続いている「水戸黄門」シリーズは、最初の方から39部までかかわり続けた終生の代表作と云えよう。
2008年死去、享年83。